東アジアの首都クラブ事例から学ぶ!? スマホサイト事情

現在、Web制作業界において、熱い話題は「スマートフォン」でしょうか。

以前はパソコンからの閲覧だけを想定して制作すれば良かったのですが、近年のスマートフォンの普及によってスマホサイトの需要が伸びてきています。

 

仕事柄、情報収集するのと同時に「このサイトはスマホ対応しているか」「ユーザビリティはどうか」などなど、通常では関係無い箇所を色々と見てしまいます。

 

そこで、ひとつ疑問が出てきました。

巷で話題のスマホサイト化について、サッカー業界ではどうなのか・・と。

 

ここでは、現在のスマートフォンサイト事情を日本、韓国、中国、ニュージーランドなど東アジア首都クラブのサイトを事例に挙げながらご紹介していきます。

(ニュージーランドはオーストラリア・Aリーグに参加中のウェリントン・フェニックスが対象)

 

※香港、マカオ、台湾は国ではないので、今回の対象外としました。

※北朝鮮とモンゴルは詳細不明(おそらく存在しない)であるため省きしました。

Smart phone pages of capital cities football clubs in East Asia.


■なぜスマホサイトなのか

スマートフォンの普及率は年々増加傾向にあります。

後でご紹介しますが、日本のスマホ普及率は2人に1人。

若年層だけにフォーカスすると90%近い割合でスマホを所持していることになります。


そこで動くのが、GoogleやYAHOO!などの検索エンジンです。

検索エンジンの利用者に探しやすい環境を提供しようと考えているわけです。

つまり、スマホで見ている人にはスマホ対応したサイトを見せたい・・という考えです。


そこで最近、Googleはスマホ対応サイトを検索結果で有利にするアルゴリズムを導入しました。正確に言うと、スマホ非対応のサイトを検索結果で不利にする動きです。


なので、デバイス別(PC・スマホ)に検索結果が異なり始めています。

それに伴い、多くの企業・サービスサイトがスマホに対応したサイトの制作を余儀なくされているのが現状です。

■サッカー界のスマホサイト

そこで、サッカー界ではどうなのか。


例えばチケット販売やスタジアムへのアクセス情報。

スマホで検索して情報を得るのが当たり前のこの時代。

何かしら対策を講じて・・いてほしい。


せっかくなので日本だけではなく東アジア視点でも見ていこうと思います。


FC東京 / FC Tokyo

Googleで「FC東京」と検索。

もちろん、検索結果の一発目に表示されています。さすが公式!


・・

・・と思いましたが、この検索結果だけでわかることがあります。

結論から書くと、スマホに対応していません。

PC版のみに対応したサイト構成となっています。


実際にアクセスしてみると・・

やはりPC版のまま・・。


「FC東京」の検索結果が公式サイトなのはGoogleの狙い通りなので良しとしますが、

その先がスマホに対応していないのはいただけません。


スマホ対応とは

そもそもスマホ対応とはどういったサイトのことを言うのでしょうか。

細かい項目がいくつかありますが、わかりやすいところから説明すると下記があります。


・ボタン(バナー)に一定のマージン(余白)が設けられているか

・ボタン(バナー)は指で押しやすいようなサイズなのか

・文字のサイズが小さすぎないか


繰り返しになりますが、スマホで閲覧をした際に見やすいか。

使いやすいかを基準にして、スマホ対応の有無を判断しています。


FC東京の公式サイトの場合、各ボタンの配置がスマホに適していないとGoogleに判断されているようです。全体の配置を見る限り、もしかしたらFC東京はスマホ対応も兼ねてこのデザインにしているのかもしれませんね。それでもスマホからアクセスした際に使いにくいのに変わりはありません。グローバルメニューをタップした際に表示される子メニューとかどうやって扱えと・・。

■実はスマホサイトを持っていた?

と、ここまでスマホサイトが無い前提で書いてきましたが、サイドバナーを見ると「ケータイサイト」なる文言を発見。


これはまさか・・。

さすが東京! やっぱ用意してるよね!


と、掌をくるりとしかけ・・ましたよ、ええ。


アクセスしてみると、あぁ・・なんということでしょう。期待は打ち砕かれました。

スマートフォンサイトはあることはありますが、それは有料サイトでした。


ガラケーで練習内容やこぼれ話などの有料コンテンツを提供していますが、それのスマホ向けサイトです。ごく一部の会員向けでした。

  ※FC東京エクスプレス

  http://fctokyo.sportsinfo.jp/


PCで上記URLをクリックしても、サイトに遷移しないと思います。

これはスマホのみ閲覧対象とされており、PCでは絶対に見せないよ!ということです。

(ユーザエージェントで振り分けられています)


スマホ化していないのはちょっとショックでした・・。

もし、FC東京が若年層の集客に注力しているのであれば、スマホ化は必須でしょう。

味の素スタジアムへのアクセスやチケット情報をスマホで入手できたら良いですよね。


ちなみに、プロの首都クラブでスマホ対応しているのはFC町田ゼルビアだけ。

少なくとも2年前からは対応していたと記憶しています。

【Status of use in Japan

■普及率 / Smart phone penetration rate.

54.7%


■OS

Android:53.7%

iOS:27.9%


■機種 / Models

Apple:27.9%

富士通(Fujitsu):18.6%


北京国安 / Beijing Guoan

中国の首都クラブ・北京国安はどうでしょうか。

調べてみました。


まずは「北京国安」で検索します。

Googleは公式サイトを検索結果の最上位に表示しやすい仕組みを実装しています。

しかし、なぜか3番目に表示されています。


これはイヤ~な予感。

スマホ非対応でした。パソコンから見たまま。

あぁ、やっぱそうですか。そうですよね。


画面をそっと閉じて、検索結果に戻って更に見ていくと・・。


なんかもうひとつ公式サイトがありました。

しかもイヤ~な予感しかしないスニペットを添えて。

動作しない場合があります。と書かれたサイトを試してみました。


結果、スマホでは見ることのできないツールを使っていました。

これはスマホユーザを度外視した構成で、近年ではあまりよろしくないつくりです。

上記サイトはフロントページのようです。

そこからチケットやグッズごとに専用サイトやページに遷移する構成のようです。


北京国安のサイトの場合は、フロントにFLASHを配置しているのが・・残念。

ここだけ変えれば、まずは良いような気もします。

【Status of use in China

■普及率 / Smart phone penetration rate.

46.9%

 

■OS

Android:72.6%

iOS:21.3%

 

■機種 / Models

Samsung:22.05%

Lenovo:10.7%


FCソウル / FC Seoul

日本、中国とスマホ非対応。

続いて韓国はFCソウルのサイトですが、なんとこちらもスマホ非対応でした。

検索結果をクリックすると、まずはフロントページ。

北京国安と同じパターンですね。


違うのはFLASHを使用していない点。

次節の釜山アイパーク戦の煽り画像を表示させています。

フロントページを過ぎても、やはりスマホ非対応。

パソコンからの閲覧に最適化されたつくりです。

日本、中国、韓国の首都クラブ3つともスマホ非対応という結果でした。

これは今後どう変わっていくのかは定点観測していきたいですね。

【Status of use in Republic of Korea

■普及率 / Smart phone penetration rate.

73.0%

 

■OS

Android:88.7%

iOS:11.2%

 

■機種 / Models

Samsung:58.00%

LG:21.00%


ウェリントン・フェニックス / Wellington Phoenix

最後に、日本、中国、韓国とは文化がまるで違うニュージーランドの事例。

東南アジア扱いとなっているオーストラリアの国内リーグに出張参加しているニュージーランドの首都クラブ・ウェリントン・フェニックスです。


検索結果、表示内容は理想的ではないでしょうか。

スマホ対応のラベルが光っています。

閲覧者が迷子にならないように、どのページからでもサイトマップを確認できるようにドロワーメニューも実装されています。これでいちいち戻ったりすることなく、見たいページにすぐアクセスすることができます。


ウェリントン・フェニックス以外の試合結果をファーストビューに表示させるスタイルはオーストラリアクラブの主流のようです。Aリーグの方針・・かもしれませんね。

当サイトはPC版とスマホ版を両立したデザインをしています。

これをレスポンシブウェブデザインと言います。

 

横幅の広いパソコンで見た時と横幅が狭いスマホで見た時とで表示が変わります。

(制作側としては同じ素材を活用しないといけないのでキツいんですよね ^^;)

【Status of use in New Zealand

■普及率 / Smart phone penetration rate.

53.6%

 

■OS

Android:52.2%

iOS:43.8%

 

■機種 / Models

Apple:43.8%

Samsung:35.5%


これだけスマートフォンが普及している中で、これが現状。

今回は東アジアの首都クラブを例にしましたが、それ以外のクラブもまだまだ・・。


次回は、メーカーやキャリアと関わりの深いクラブのスマホサイト事情を見ていきます。

さすがにそこは対応している・・はず。

参考サイト:世界40カ国、主要モバイルシェア状況【OS、筐体(機種)、スマートフォン普及率、人口】

https://www.globalmarketingchannel.com/press/survey20141112